ボルダリングとは

ボルダリングは「ボルダー」と呼ばれる大きな岩を登って楽しむロッククライミングの一つのジャンル
として始まりました。山や河川、海岸などへ行くと、大きな岩が転がっています。これらな巨石を英語
で「ボルダー」と呼びます。それを自分の手足で登るのがボルダリングです。

ボルダリングはロッククライミングの一つのジャンルです。


フリークライミングは一切の道具を使うことなく、自分の手足のみを使って壁を登るスポーツです。

フリークライミングには安全確保のためのロープを使う「ルートクライミング」とロープを使わない「ボルダリング」があります。

ボルダリングではロープを使わず、通常3~5m程度の高さの壁を登ります。自分の体だけで登る最もシンプルなフリークライミングがボルダリングです。

今では自然の岩だけでなく、カラフルなホールド(手や足をかける突起)のついた人口壁を登るボルダリングが一般的となり、多くの方に手軽にボルダリングを楽しんでいただけるようになりました。


2021年の東京オリンピックからスポーツクライミングが正式種目として採用されました。さらに2024年のパリオリンピックでも継続して採用され、森秋彩さんをはじめ日本選手の活躍は記憶に新しいことかと思います。

テレビなどのメディアで目にする機会も多くなり、今後ますますクライミングが注目されていくと思われます。

ボルダリングの魅力

自分の体力やレベルに応じて、自分のペースで楽しめるボルダリング。目標に向けたトレーニングのためのボルダリング。強く上手くなるためのボルダリング。人それぞれにボルダリングの目的や楽しみ方は様々です。そして、登ること以外の「ゆったりする時間」「語らう時間」もボルダリングの楽しみの大切な要素です。

壁に向かえば課題に集中し、日々の悩みやストレスも吹き飛びます。ストレス解消、リフレッシュに、ボルダリングを始めてみませんか?

ボルダリングの基本ルール

Point 1

登っている人がいる場合、マットの上は衝突の危険があります。ルート観察や待機、休憩はマットの外でお願いします。

Point 2

壁には「課題」というコースが設定されています。同じ色、形のテープで指示されたホールドのみを使って登ります。課題の難易度はテープで色分けされています。

Point 3

テープに「S」と書かれているのがスタートホールドです。スタートは両足(または片足)をホールドに乗せ、両手でスタートホールドをつかむのが基本です。一定レベル以上の課題は、足を置くホールドも指定されています。「足限定」と「足フリー」で区別されます。

Point 4

テープに「G」と書かれているのがゴールホールドです。ゴールはホールドを両手でつかみ2~3秒保持できればOKです。

Point 5

ゴールは高い位置にあります。出来るだけ低い位置まで降りていき、安全な場所から飛び降りましょう。飛び降りる際は着地点をしっかり見て安全を確認しましょう。

Point 6

登るときは、自分が登ろうとするルートだけでなく周りのクライマーがどのルートを登っているか観察し、ルートが干渉しないように気を付けて下さい。

Point 7

登る際は必ずクライミングシューズを履いて下さい。レンタルシューズもご用意しています。

Point 8

着地の際、着地点に物があると大変危険です。マットの外に置いて下さい。

ボルダリングの楽しみ方

ボルダリングはクライミングの中でも自分の手と足だけを使って登るシンプルなスタイルなので、手軽に始めやすいスポーツです。

ボルダリングは腕の力だけを使って登るイメージがあるかもしれませんが、やればやるほど奥が深く、力だけでは登れません。力の弱い女性や年配の方でも、足の置き方や身体の使い方などのコツをつかめばどんどん登れるようになります。

レベル(グレード)が上がれば力も必要にはなってきますが、重心の位置やバランス感覚、体の使い方を意識して登ることの方が重要です。

ボルダリングは身体だけでなく頭も使って壁を登るスポーツです。また全身を使うので、徐々に体幹が鍛えられたり、姿勢がよくなったり、肩こりが解消されたり、バランス感覚が改善されたりするなど、エクササイズ効果が期待できます。

ボルダリングが上達する秘訣は、継続することです。1回目より2回目、2回目より3回目と回数を重ねるほど、身体がボルダリングの動きに慣れてきて、登れなかった課題が着実に登れるようになっていきます。

登れる課題が増えてくると、より楽しさも増していきます。無理せず自分のペースでボルダリングを楽しみましょう。